入院の記録1
①6日目
今、わたしは入院6日目の夜の中、眠れず ユーミンを聞いている。峯田和伸のブログを読んでる。
明日は大きな手術を予定している。
若干腫れていて、昨日の夜からじんわり痺れがとまらないっ。
右足中央が緑色っぽい。
2回目の手術では 今足に五本ぶっ刺さっているアスレチック状の鉄の創外器 をはずし、針金とボルトで🔩ガチガチに固定してもらう予定。
1回目の手術は、麻薬が効きすぎたせいでかなりぐったりしてしまったので別の方法での施術を勧められた。
その別の方法というのが「硬膜外麻酔」という局所麻酔を全身麻酔と併用する というものらしい。
硬膜外麻酔ってのは、帝王切開の時に妊婦さんがやるやつだ。
腰にある骨の真髄に通る神経めがけて、注射をうち、そのあと腰に2ミリほどの太さの管をグイグイ入れるらしい。
痛いらしい。怖い。
主治医に「ちょっと痛いって感じですか?」とビビりながら聞いたところ、「痛いと思います」と即答。
採血の痛みを「ちょっとチクッとするよー」で済ませる日本の医療界が謳う「痛い」ってのはどんなもんなのだろうか。。。
次の手術が終わったら、いよいよリハビリなどが始まるんだとか。ワクワクすっぞ。
② 入院7日目。
手術当日。怖い怖い。だけど、怖がってらんない。
これさえ終われば明日以降ラクになるもん。
家族が来てくれる。
手術前後ということで、今日は食事なしでーす。
お腹減ったら唇を噛む。
そうしてやり過ごす。
私の向かい側の部屋で入院しているおばあちゃんは今日も元気そうで、なんだか拠り所。不謹慎だけど、先に退院しないでほしいな。ひどっ笑
13:00いよいよ手術がスタートする。
足にマーキングされ、きっちり消毒された主治医が「頑張りましょう!」と一言。
頑張るよ。でも、委ねるぜ。
背中に注射を打たれる。痛いのかなーの不安より、これが峠だよ!という向こう側が私に見えていた。
頑張ったけど、そんなに痛くなかった。
骨折の痛みに勝るほどの痛さじゃないし、ましてや採血よりも余裕だった。
強くなれた気がした。いける、いけるよ今日!
3時間ほどを予定していた手術はなんと8時間かかってしまった。
骨の中に通す予定の鉄の釘が、削っているうちに破片となり、体に混入してしまったらしい。
縫った傷をもう一度あけて、取り除かれたという。
しかも骨折だけだと思っていた脚はくるぶしにヒビがあり、靭帯も切っていたそうな。
そりゃあ8時間かかりますがな。笑
目が覚めたとき、両親が見下ろしていた。
顎のガクガクが止まらなくなっていた。
息はしづらく、足も無感覚。
死に目ってこんな感じなのかなあとか、、考えてしまうほど。
硬膜外麻酔というものは、手術後にも麻酔の効果を発揮するらしい。
感覚がなくなかったのはそのせいで、力が入らず、痛みだけをとることが難しいそう。
しかも最悪なことに、患部じゃない方の足がビクともしなくなっていた……! なんでお前が呪縛されとんねん!
せっかく怖い思いをして入れた背中の管は、深夜2時、止めることに。。。
薬の効果が派手に出ちゃう19歳 河原迪花なのである。